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CORレザーコレクション3 —皮革の種類と特徴— 風合い編


仕上げ方や色とは別に、張上がりの印象に大きく影響する要素が "風合い" です。
厚さ・肌触り・艶などの違いはニュアンスの差であり、品質の優劣ではありません。
これらが複合的に組み合わさることにより、またソファのように張地面積が大きくなるほど、その皮革の特徴が個性としてはっきりと現れてきます。たとえば、ブラックは全カテゴリー/合計10種類以上を常時ラインアップ。お好みと目的に合った最適な "黒" をお選びいただけます。
一口に皮革張りといっても、微妙なニュアンスの積み重ねで、その趣と表情は随分と変わってきます。様々な要素の組み合わせの中から、お気に入りの1枚を見つけるのも大きな楽しみです。

TOUGH or DELICATE


皮革の厚さの違いは、張上がりのニュアンスやシルエットに大きく影響します。
CORでは、種類により1.5〜2.5mmまで厚みに違いがありますが、見た目の印象に違いがあるだけで品質の差ではありません。
厚い皮革は、より固く重厚で丈夫な印象を与えるので、大きな面積が必要なソファやシャープなシルエットのソファ、CONSETAARTHEなどに適しています。逆に柔らかいラインのソファには向いていません。それは例えていえば、華奢な女性がとても重いレザーコートを着ているようなものです。やはりそのようなデザインには、柔らかく薄いタイプのほうがよく似合います。
また、厚い皮革は伸びにくいので "硬い皮革" とも呼ばれています。裏を返すと、柔らかく薄いものほど、またソファの面積が大きくなるほど、伸びやすく座った痕が表面に残りやすいということも事実です。
このように、皮革の厚さとデザインには相性があるので若干の考慮が必要です。

SMOOTH or TEXTURED


滑らかでスムースな表面、凹凸のあるシボの多い表面、どちらのタイプの皮革を選んでもその品質や丈夫さには全く関係ありませんが、外見や肌触りは大きく違ってきます。
シボのない滑らかな皮革で張ったソファは、とても優美でエレガント。女性的で繊細な印象は、柔らかいラインのソファに向いています。 (もちろんエレガントなソファにわざと表情豊かなシボのあるタイプを張って、違った印象に見せるものテクニックのひとつです。)
反対に、シボの多い皮革は男性的で頑丈・荒削りといった印象です。
このシボは牛皮の様々な部位に見られます。もっとも多いのが背骨の両側、首には皺が多く、腰と脚には繊維状の痕があります。これらの違いはナチュラル・ビューティ・スポットと呼ばれ、自然な状態に近い仕上げのPURO (アニリンレザー) では、はっきり見ることができます。
顔料仕上げの場合、塗装によりフラットになった表面に均一なシボをつけるため型押しすることもありますが、CORでは皮革本来の自然なテクスチャーを重視しているため基本的には扱っていません。
シボがあると傷が目立ちにくいという長所があり、その点では滑らかな表面のものより扱い易いといえます。

MATT or SHEEN


本来、皮革は伝統的な手法で漉かれた洋紙のように艶のないマットな風合いです。CORのユーザーからは、できるだけナチュラルなものへのニーズが高く、艶仕上げよりもマット仕上げのほうが人気があります。しかしこれもまた、外見の違いだけに過ぎず全くの好みの問題であり、その品質に優劣はありません。
艶のある皮革を張ったソファはとてもエレガントにみえるものです。逆にマットな風合いの皮革を張ったソファは、とてもジェントルで落ち着いた印象です。方向性の違いでニュアンスや雰囲気は変わりますが、どちらにしてもCORのソファがグラマーであることには代わりありません。
またどんな皮革でも、人が座り衣服と擦れた箇所は次第に光沢がでてきます。

A NATURAL BEAUTY SPOT

忘れがちですが、原皮には一枚一枚違った、その牛の歴史が刻まれています。
そのためピグメントレザーセミアニリンレザーと呼ばれる皮革では、表面を丈夫にし、痕を見えにくくするために、顔料を吹き付けてムラのない均一な状態を創り出します。それに対し最も自然に近い仕上げのアニリンレザーでは、表面処理を施さないため、その歴史、つまり傷痕や虫刺されの痕などが目に見えるマーク (ナチュラル・ビューティー・スポット) として必ず残ります。


1. COWSED INJURY 牛舎の中での傷痕
2. FAT FOLDS 妊娠線・肉割れ
3. SCAR MADE BY HORNS 角による突き傷痕
4. TICK BITES ダニに咬まれた痕
5. MANURE PATCH 糞尿などのシミ (不潔な牛舎にいるとつく)
6. PITCHFORK MARKS 干草用のフォークで突かれた痕
7. SCARS FROM HEDGES 生垣・柵などによる傷痕
8. SCORE 皮膚炎 (できものなど) の痕

アニリンレザーにおいて、このような痕は本物のアンティークに付いている古い傷が欠点でないのと同じように、 "味" であり "本物の皮革" である証し (=風合い) として楽しまれています。
また大きな面積を必要とするほどそのムラは顕著になるものですが、CORでは良質なヨーロッパ産の原皮の中からでも10%程しかとれない、極めて痕の少ない最上級のもののみを厳選し、でき得る限り均一な表面の皮革を採用しています。



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